乳がん みんなでつくる知恵袋:こころ編

2. 家族編

1パートナーとの関係

「病気のせいで関係が壊れそうで、心を開けない」
(アンケート結果より)

不安だらけで、話したいこと、相談したいことはたくさんあるけれど、不安な気持ちをぶちまけたら、パートナーとの関係が崩れてしまうんじゃないか…。そう考えると何も言えなくなったり、心を開けなくなってしまうという方もいるでしょう。でも、そう悩むことがさらにストレスの種になってしまいます。

思い切って話してみましょう

「わかってほしい」と思うことがあれば、思い切って相手に伝えてみましょう。その際、具体的にどういうことを悩んでいるのか、どういうことに不安を感じるのか、相手が理解できるように話すよう心がけること。とはいえ、相手も病気の初心者です。病気のことを理解するまで、少し時間がかかります。一緒に勉強して、知識を共有するようにしてはいかがでしょうか。

「パートナーが家庭のことをサポートしてくれない」
「パートナーが病院にまったく付き添ってくれない」

(アンケート結果より)

治療もしながら、今までと同じように家庭のこともこなすというのは、身体的にも精神的にも大変です。そんなときにはパートナーに手伝ってほしいもの。
また、検査結果の告知があるときなど、大切なときには、パートナーに病院に付き添ってもらって、一緒に話を聞いてほしいという方も多いでしょう。しかし、そうしたサポートが得られないという悩みも耳にします。

「どうしてほしいか」、明確に伝えましょう

相手もがんのことは初心者です。どうサポートすればいいのか、わからないことも多いでしょう。「一緒にがんばってほしい」と伝えた上で、「どうしてほしいのか」「何を手伝ってほしいのか」、具体的にはっきりと頼んだほうが、相手にとってはありがたいのではないでしょうか。そして、手伝ってもらったらちゃんと感謝の気持ちを伝えること。
ただ、パートナーがどうしても時間をつくれないということもあると思います。その際は、他の家族に病院に付き添ってもらったり、家のことを手伝ってもらったりと、うまく分担しましょう。

「パートナーから性交渉を求められなくなった」
(アンケート結果より)

がんと診断されてから、手術を受けてから、パートナーが体に触れることがなくなった、性交渉を求められなくなった―。なかには、スキンシップがなくなり、次第に疎遠になった結果、別れを告げられたという方もいらっしゃいます。支えになってほしい人が、まさに支えてほしいときに去ってしまうのはとてもつらいものです。

自分の体のことを率直に伝えましょう

もしかしたら、相手もどうしてよいのかわからず、躊躇しているのかもしれません。そんなボタンのかけ違いが心の距離を生んでしまうこともあるので、治療前に自分の体の状態、自分の気持ちを、できるだけ言葉にしてパートナーに伝えておきましょう。
また、治療中や治療直後は精神的にも身体的にも、性交渉を求められても難しいかもしれませんが、「もうそろそろ大丈夫かな」というタイミングがあれば、改めて話しあってみましょう。

「パートナーから性交渉を求められても、応じられない」
(アンケート結果より)

「パートナーから性交渉を求められなくなった」という悩みとは逆に、求められても、手術跡が痛んで肌を合わせる気になれなかったり、体に触れられることにまだ抵抗があったりと、「どうしても応じられない」という方もいるでしょう。

無理は禁物、きちんと話し合いましょう

気持ちも体も無理は禁物です。まずはきちんと話し合うことが大切です。術創や触れてほしくない部分があれば予め伝え、もし、「どうしてもそういう気持ちになれない」という場合は、正直に話して理解してもらいましょう。化学療法やホルモン療法で卵巣機能が低下し、性交痛が生じる場合もあるため、水溶性の腟潤滑ゼリーなどを使ってみるとよいかもしれません。また、いきなり性交を考えるのではなく、手をつなぐ、マッサージをしあうといったふれあいからはじめる方が無理がない場合もあります。治療前のようにと考える必要はありませんから、お互いに無理なく心地よくいられる関係を考えましょう。

2子どもとの関係

「子どもの相手、世話を十分にしてあげられない」
(アンケート結果より)

病気のことで頭がいっぱいになり、子どものことにまで気が回らない、子どもの世話をしなければいけないことを負担に感じてしまう、体調が悪いときにはついイライラして子どもの相手を十分にできない――。大きな病気にかかったときには、誰しも、自分自身の心身を維持するので精いっぱいになってしまうものです。
また、手術の影響で子どもを抱っこしてあげられなかったり、遊び盛りの子どもの相手に付き合ってあげられない、といったことに対しても、「申し訳ない」と思うかもしれません。
「母親なのに」と自分を責める気持ちが出てしまうかもしれませんが、親が思っている以上に子どもはちゃんとわかってくれるもの。その子の年齢、理解力に合わせて説明してあげることが大切です。

お子さんにもわかりやすく説明を

急にお母さんの様子が変わったら、「どうしたんだろう」「私が何かしちゃったのかな」など、お子さんも不安になるはずです。何も説明されないことで、現実以上に悲観的に受け止めたり、家族のなかで深い疎外感を抱くこともあります。
お子さんの年齢に応じて、わかりやすい言葉で病気について説明してあげることが大切です。落ち着いて説明できる精神状態ではなければ、パートナーや親戚など、周囲に助けてもらいましょう。

「あなたが大事!」と伝えることが何より大切

病気について説明することともう一つ、とても大切なのが、愛情を示すこと。「病気だけれど頑張るよ、大丈夫よ、あなたが大事よ」など、言葉で伝えてあげてください。

家族、友人、サービスの手を借りる!

送迎や食事の世話、洗濯などの身の回りのことなど、すべてを一人でやろうとは思わず、家族や友人の助けを借りましょう。心身が辛いときにはもちろん手抜きをしてもいいのです。
また、身近に頼める人がいない場合、保育サービスや送迎サービスなど、民間のサービスを使うという方法もあります。

先輩からのアドバイス

  • ・病室からメールや電話で用事を頼んだり、できるだけコミュニケーションを取るようにした!
  • ・残酷かなとも思ったけれど、傷を見せて謝ったら、協力してくれるようになった!
  • ・かえって子どもがしっかり成長した!

3親との関係

「親に病気のことを伝えるのがつらい」(アンケートより)

乳がんという病名を告げたとき、親が自分以上にショックを受けていて話すのがつらかったという方は少なくありません。なかには、親自身が自分のことを責めてしまって、「丈夫に産んであげられなくてごめんね」と謝られたという方も。
あるいは、ショックを受けることがわかっているからこそ、あえて伝えなかった、伝えられなかったという方もいらっしゃいます。

家族やかかりつけ医に相談

どうやって伝えるかは家族構成や住んでいる場所(一緒に住んでいるのか、遠方なのかなど)によってさまざま。夫や兄弟姉妹から伝えてもらったという方もいれば、家族に同席してもらって伝えたという方もいます。
また、親のかかりつけ医に相談し、その先生と一緒に伝えたという方も。家族やかかりつけ医など、親が信頼している人に同席してもらい、衝撃を緩和してもらうというのも、いい方法かもしれません。

伝えるタイミングを考える

「親が高齢なので、付き添いの心配をしないよう、1年後に伝えた」という方もいらっしゃいます。また、他の家族と相談し、両親には一切病気のことを伝えなかったという方も。どんなタイミングで伝えるか、あるいは伝えないかは、ご両親の状況などによって異なるでしょう。ご家族と相談してみましょう。

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