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お客さまが、「ウィッグを付けたらいつもの自分に戻れる」ように

ハリウッド・メイスガーデンスパ(東京都港区)

ディレクター:高野友美さん(右)
スタイリスト:内藤里奈さん(左)

ハリウッド・メイスガーデンスパ
ハリウッド・メイスガーデンスパ

― 高野さん、はじめまして。

高野さん(以下高野):はじめまして。

― いや〜、六本木ヒルズはよく来ますが、ここのハリウッドプラザのビルの3階から上は入ったことが無かったのです。男性には敷居が高いですよね(笑)。

高野:そうですよね。でも、女性にとっては気分がアガるみたいで(笑)。ちょっとした非日常を体験していただけるので、実は患者さんにもとても好評なんですよ。

― 今日は、高野さんのがん患者さんのカットのご経験について、色々と伺っていきたいと思います。そもそも、患者さんのカットをされるようになったのは、いつ頃からなんですか?

高野:3年前くらいからですね。そもそも、ウィッグのカットについて勉強を深めているうちに、医療用ウィッグにも意識が向いて。私自身も、特に乳がんなどは自分がなってもおかしくない年齢になっていましたから、関心があったのです。

― 医療用ウィッグのカットやフィッティングというのは、やはり難しいものなんですか?

高野:昔は、ウィッグの形を調整するなんてことはなくて、どれがいいか選ぶだけで終わっていたのですが、今は違います。
ただ、やはり美容師にとっても相応のスキルは必要です。「ウィッグを付けたらいつもの自分に戻れる」という状況を作り出せるという意味合いですね。ウィッグをカットして、なるべくその方の以前の髪型に近づけていくんです。ご本人が満足して納得いくまでやりますね。

― なるほど。患者さんの自毛が生えてきたらどうするのですか?

高野:実は自毛への切り替えが一番難しいんです。治療が終わってから「自毛デビュー」できるまで通常1年くらいかかります。自毛デビューの際は、大概ショートカットにするので、ウィッグの髪型もちょっとずつ変えながらショートに近づけていきますね。

― ということは、最初にウィッグカットしたらそれでおしまいというわけではないんですね。

高野:そうなんです。でも、患者さんもウィッグを被っていても2ヶ月に1度くらい「美容室に行ってくるね」と出かけられるのは、気分転換にもなるし「いつもの自分」らしくいられるという意味で良いみたいですよ。

― 今まで何人くらいの患者さんをカットされてきたんですか?

高野:そんな質問があるかなと思って改めて数えてみたのですが、100人を超えるくらいですね。

ハリウッド・メイスガーデンスパ

店内には、お洒落な個室も完備されています

― それはすごい数ですね!その中でも特に印象に残っている患者さんは、いらっしゃいますか?

高野:ええ。最初は乳がんになったという事実をまったく受け容れられず、ご本人もご家族もとにかく落ち込んでしまって引き籠もり状態になっていた方がいらっしゃったのですが、ウィッグを作ったことがきっかけになって、段々と堂々と外に出かけられるようになっていきました。
1年後、自毛デビューの時に「病気になったのは辛かったけれど、高野さんともこうして出会えたしバラバラになりかけていた家族の絆が昔以上に強く結び直されたし、この病気になったからこその得難い経験ができました。どうもありがとう」という言葉を頂いて。。。
この仕事をやっていて本当に良かったと思えた瞬間でした。

― こちらの美容室では、患者さんが来られた場合は高野さんお一人で対応されているんですか?

高野:今は、私とこちらの内藤の2名で対応しています。

内藤:私も今までで15人くらいの患者さんをカットさせて頂いています。

― 患者さんに対応して頂ける美容師さんが2人いらっしゃるというのは、頼もしいですね。これからも是非、患者さんの気持ちを素敵なカットで「アゲ」続けていってください。今日はどうもありがとうございました。

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